0831 mito light house
2003/08/31 [sun] ||||||| 水戸ライトハウス open 18:00 start 19:00


水戸ライトハウス――――
某ラルクの代々木7日間の最中。7月1日の夜。ケイタイで、友人にacidのツアーが決定したことを話すと「水戸ライトハウス? そこ、すごいステージ近いよ。狭いし」とのお言葉が。
「水戸…水戸…。…おお!日曜日じゃん!帰れる帰れる!23時頃までに東京に戻ってくれば、月曜、仕事行ける!――――というわけで。
何故か、迷いもせず決定した、水戸遠征。

結論から先に言わせていただくと。
あの夜。私の背中を押してくれてありがとう!カナコちゃん!
水戸に行こうと決意できたのは君のおかげ!
せめてものお礼に、いつかacidのライブに拉致ってあげるよ!(要らん?)
でも実際に拉致ったらユキヒロさんよりも案外ナベさんとか、トモくんあたりに刺さりそうな気がする(笑)

――――と、私信も終えたところで。
acid android live 2003 ver.2、8月編ラスト。
ツアーの折り返し地点のレポートを書かさせていただきます。

整理番号はAの100ちょっと、っていう、まぁ普通〜な番号。
会場内はホントに狭くて、ステージも低くて、でも2階があったりして、なんとも不思議な空間。ライブハウスって1階席オールスタンディングと、2階席指定で入場とか分かれてるイメージがあったんだけど、ここは、どーやらフツーに1階でも2階でもいけたみたい。おもしろいねー。
階段のとことかにも人がいて、―――― 少なくとも、この夏のツアー以前の私なら「2階でじっくり見たい」とか 思っただろうな。うーん、人は変われば変わるものですね。
広島以降「上手狙いで行こう!」と決めた作戦に基づき?上手のスピーカー前をGET。広島ナミキジャンクション同様にステージの一部が(ていうか半分以上が)死角になって見えないので、けっこう人がいない。
おそらく、というか、むしろ絶対、ナベさんは死角の中で見えないことが決定。 さようなら、ナベさん…(涙キラリ)、と心の中で呟きつつ、しかし、ステージ中央に白いテープでバミってあるユキヒロさんの立ち位置がバッチリ見えることにかなりガッツポーズ。 これで、ユキヒロさんが本日どんな恰好で現れたとしても、靴の先まで見ることができる…!!(嬉)
しかし、始まる前からかなりの圧力が加わってて、ちょっぴり「もう今日はダメかも…」思った。
ライブが始まったら圧力のベクトルが中央サイドに向かうかしら、って思ってたけど。開演時間が近づくにつれて強くなる圧力の向きからして、どうも違うなって。どうも、力は、端から中央、ではなく、後ろから前へ。だから、超端っこにいる私とかは、後ろからの圧力と、後ろから受けた圧力によって横に流れる前の人たちの力によって、油断すると、端へ端へと流されていってしまう…!
これではいかん!
今までライブハウスでハッと気が付いたら最初の位置より端に追いやられていた敗因だって、ステージ上に夢中になるあまり自分のポジション取り(リバウンドボール取るときのスクリーンアウトみたいなもんだよな/笑)がおろそかになってたせいなんだ!
気を抜くんじゃない!隙を見せたら割り込まれる……!と、始まる前からかなり 精神力を消耗してわりと疲れました。
端的に言うと、わりと体格のいい方がまわりにいらして、しかも数人で団結して他方から人を割り込ませない!って感じでガードした上で自分らが前に行く!というようなことをしてたので、かなり滅入ってたのよ。うん…。

19:03。会場暗転。
どうにもこうにも時間ぴったりで、このままでは、acid android =優等生ちゅー図式が確定されてどうしようもない(笑)。まぁねぇ…、延長料金は痛いからねえ…(笑)。
yasuo くんが出てきたのは全然わからんかった(見ていた位置からはドラムセットがマトモに見えなかったからしょうがないのかも…)。そして、ユキヒロさんが登場した瞬間すらあまり覚えていない――――何で覚えてないんだろう…。上手から出たのか下手から出たのか、それすらわからんかったよ(すごい混乱っぷり)。

目視できたユキヒロさんの姿は…。
いつものヘアバンド+バンダナ重ねに、黒いジップアップパーカー、下はハーフパンツとスパッツの重ね履き+ルーズソックスにスニーカー
宇都宮公演では上半身しか見れず、後々、知ることになった、問題のハーフパンツ&ルーズソックス!言葉で聞いても実際には想像すらできなかった、ユキヒロさんの、ハーフパンツ&ルーズソックス!
只今、現場にて肉眼で確認!主モニターに回します!どうぞ〜!
大きいサイズで載せることが
どうしてもできなかった…(笑)

左手首にはブレスか何か巻いてたみたい。
ハーフパンツの下のスパッツは茶色系…?
ルーソーは白っぽかった。
靴紐が赤かったことは妙に憶えてるけど靴が何色だったのかがわからん(笑)。

――――って、感じでした(笑)。
腰に巻きつけてた…なんていうの?あれ。美容師さんが愛用ハサミいれてるみたいなベルト?カバン?(笑)が、また、似合う!後ろ重心のユキヒロさんに激しく似合う。ていうか、最初ガンベルトかと思ったよ(笑)。
ていうか、この人ってばもしかして、普段ステージではドラムで座ってるもんだから、センターでたってるときはお尻が何かで隠れてないと心もとないのかしら?だってねえ…何もそんなにまでして、お尻ガードせんでもええがな(爆)。
隣で見てた某ぴんくちゃんと一緒に、音の合間をぬっては「可愛い…、可愛いねぇ!」を連発。
だって、なんていうか、やんちゃボーズみたいな恰好なんだもんよ。
ま、ホントにやんちゃするけどね、この人(笑)。

では、いつものごとく。箇条書きで。たまに順不同。

■ 歌う横顔
例えば『into air』
acidの曲の中でいちばん静かなナンバーのこの曲では、ユキヒロさん、エロティックな声(爆)を容赦なく炸裂。
予想はしていたが、スピーカー真ん前で聴かされるゆきひろさんの歌声は、かなりヤバカッタ…。 しかも、切なげな顔をちょっとかたむけ気味に、マイクにむかって、「……」って!(※“……”にはとても表記できない喘ぎ声のよーな歌声が入ります)
“as i fly…”とか歌い出しの部分も相当に艶っぽくてヤバイんだけど、“I flight…”の“I”なんてもう、ほとんど、吐息
お、お、おまわりさぁ〜〜ん!!助けて殺される!(涙)
飛んで帰ってこれなくなるのは、聴いていたこっちのほうだ。
『irrtation』とかも『relation』もなかなかヤバ度高かった気がする。
『in loops』とかなんて、それまで、湿度の高い、絡みつくよーな艶声で 歌ってた人が突然、音に操られたかのよーに(いや、操ってんのはこの人なんだよ。他メンバーも含めて一切合財を従えちゃってるもんな)暴力的に……じゃない、マイクコードしならせて腕振り上げたりするし、いろんなメーターがいっぱいいっぱいに針振り切れちゃって、計器壊れるー。
激しい曲で、バイオレンスかましてるときだけじゃなくて、静かなナンバーで歌ってるときですらも、この人は凶器だ…!何だか恐ろしいまでの色気だ…!
ああ…ヤバイヤバイヤバイ…!

■ そういえば『into air』だったかと思うけど、すごい照明が綺麗だった。

■ またしても〜
どっかの曲で手拍子発生。ん〜と『unsaid』ですか?
何だろう、これは…。宇都宮で初めて遭遇して、今日の水戸でもそうだった、てことは。 関東ならではなんだろうか…。
ちゅーか、acid ライブでハンドクラップとかって、なんか、そーいうフレンドリー(?)なのって…、めっちゃ妙な気がする(笑)。

■ ナベさんのギター!
たぶん、『relation』。“誰かがユキヒロさんの悪口を言うてる”曲(笑)。
ナベさんのギターがすんごくヨカッタ……!
今までもそうだったかちょっと覚えてないんだけど、この日が初めてな気がするなあ…。ギターの、たっか〜い金属的な音が…、ピピピッて、弦を引っかくような音が入ってきて、スピーカーの真ん前にいた私は身を捩る思いで聴いてました(笑)。即効性はないけど、長いこと聴いてたらけっこうヤバイなって感じの音だったのです。
でも気持ちよかったよ〜。
で、サビの“Someone's taking”に行く前に、ほんの1小節分くらいのブランクが入って、 ここでもギター音が。 当然、ゆきひろボイスが来る!と思って腕をふりあげた瞬間にハズされたから「…えっ!?な…、何ごと…!?」って、すごいインパクトだった(笑)。ああん、もう、憎らしいったらありゃしねーや!(笑)

■ まだ無理だって…(涙)
よくわかんないんだけど『irritation』かな。本編最後から数えて4つめの曲(笑)。だってセットリスト覚えきれないんだもんよ!(涙)
歌があらかた終わって、怒涛のよーに『suffering』がガンガンに鳴ってる中。
突然、ステージ中央よりやや下手のほうにいた(ような気がする)ゆきひろさんが、突然、飛んだ。マイクのガツッという音だけを残して、ゆきひろさんの姿は、次の瞬間、きれいに見えなくなっていた――――
ていうか、一瞬、何が起こったのかもわからんかった。
次第に狭くなる視界、スピーカーと人の波にはさまれて苦しいことこの上なく、見えなくなっていくステージに、だんだん気分が萎えてきて「でも見たいものは見たから今日はもういいや…」的にかまえていたもんで、ゆきひろさんの突然の行動に、…ついていけなかった!
ゆっきーが飛び込んだ瞬間、我々のすぐ近くにライブ始まる前から救護要員(笑)としてずっと待機していたライトハウスのスタッフさんがすわ救出!って感じで飛び出していき、 ステージ上では、ナベさんやトモくんやキシくんがステージのギリギリ前にまで出てきて客側を見下ろして、客を煽って客の気をゆきひろさんからそらしていたのか、ユキの下敷きになった客を心配していたのか飛び込んだユキヒロさんを心配していたのか、単にテンションあがっていただけなのかわからんが、とにかく全員総出で、これでもかってくらい、何て言うか…客とバトっていた。うん、そうだな。アレは戦いだったよ(笑)。
もちろん、ダイブしたユキヒロさんの周辺では、比較にならないほどのバトルが繰り広げられていたことでしょう。ユキヒロを巡って客同士で、ではなく、むしろ、客とユキヒロさんの間で。 しばらくは、ステージ上の4人で激しい演奏が続いてたのですが、とうとう曲は中断して、 それでもなかなかユキヒロさんはあがってこなくて。ステージの上からとかスタッフさんらがオロオロしてんの(飛べよ/←鬼/だって、REALIVE のときは2,3人、後追いで飛んで救出してたよ?)。「いったいあのへんはどんな惨状に…」とドキドキしてたら――――
ようやくユキヒロさんステージ上に復帰…するや否や、そのまま、もうオマエらなんざ見たくねえと言わんばかりに(涙/だってそんな感じだったの〜)振り返りもせず、そのままスタスタスタとスゴイ勢いでソデにはけていった。沈んだときに何があったのかは定かでないがバンダナも髪ゴムもなくなって、髪振り乱し状態。
かっこいい…。
でも、それと同時に思った。
この人、めちゃめちゃ怖い……!(ブルブル)
はけていったのが上手からだったので、ステージを後にするユキヒロさんをわりと最後まで拝む事ができたのですが。何て言うか、その去りっぷりが、もうホントにとりつくしまもないよーな去りっぷり。驚きのあまり、もう言葉も無い。いや、叫んでたかもしれないけど。
しばらくしたら、救出作戦を終了したスタッフさんが定位置に戻ってきたので「お疲れ様でした」と声をかける(笑)。「まいった。なかなか上がんなくて」とか「今のでベタベタ。汗で」とか、現場で惨状を体感してきた彼らの言葉。しかも「でも、今日はヤルと思ってたけどね」って。
何でそんなんわかるんだろう!
私には、全然、わからなかったよ…。ゆきひろさんは、何の前触れもなく、いきなり飛んだかのよーにしか見えなかった…!何だかショックだ…!(何で・笑)私なんてまだまだだ!と思った、夏休み最後の日の夜(何それ)。

■ “MCって場ツナギだからさ”byユキヒロ(宇都宮MC)
御大不在&曲は中断&騒然とする会場をとりまとめたのは、 acid サブリーダー(何となくそんな気がするので今ここで私が勝手にそう決めた/笑)トモ君。
「みんな、大丈夫だった?」と、ゆっきーが飛んだあたりの客にむかって呼びかける。「怪我とかない?」だって。――――や、やさし〜〜い!(涙) いや、何て言うの。こう…、表情とかが…暖かいのよ…(笑)。やはり普段から人に気を使い慣れている人はそれが滲み出るもんなのねえ…。――――って…。ん?(笑)
客から「ゆっきーは大丈夫?」という声があがったのかあがらなかったかよく覚えてないけど、トモ君はちょっと上手ソデのほうを見やりつつ「大丈夫だよ」とか何とか答えてた気がする。
そして、場ツナギMC開始。byトモくん。
「今日は夏休み最後の日だけど――――みんな、宿題とか終わった〜?」
“終わってな〜い”と、各所から声があがってビビッた。
意外といるのね、学生!あ、そうか、大学生とかか。いやあ、だって、acidってわりとアダルトな感じしたからさ。ビックリしたのさ。 …こちとら夏休みなんざ無縁だよ(涙)。昨日も、明日も仕事だっつうの。 ま、でも、ラルクの7Daysあたりくらいから、頭の中はずっと夏休みです☆
「終わってない?ははッ、オレもう何年も前の話で忘れちゃったけど。オレ、ずっと人生、夏休みだからさ〜」
――――話の内容もオチもよくわからなかったのですが(笑)、なんか、笑顔に人のよさが素晴らしく滲み出てました。

■ 御大、御帰還
――――だから、余計に。
懐っこい、トモ君の癒し&和み系MCの後だったからこそ、余計に。
再びステージに現れたユキヒロさんが、先刻、自分が跳んだあたりに向かって、 もう、気遣いも何も知ったこっちゃねえって感じで苛立たしげに「オマエら、わかってねえんだよ!…引きずり込むな!」って、吐き捨てた台詞が、もう…全身が痺れるくらいにかっこいいんだけど、心底、恐ろしくて(涙)。
先ほどのトモ君の夏休みMCを引きずるなら、もう何年も前のことで忘れちゃったけど、学校の先生にマジ怒られたときみたいな恐怖感だったよ(笑)。
「そこ、もう一回飛ぶからな。…わかってんだろーな!?」だって。
ああん、もう。嬉しいけど怖いよう〜〜(涙)。
だって、彼はステージの上にいる人で、こっち側はそれを見にきている立場で、っていうことを、 きっとユキヒロさんは何も考えてないよ。人間と人間なわけよ。素の状態で、普通に怒ってるていうか、説教してるていうか、「そこ違う!こうだっつってんだろ!」って覚えの悪い不器用な人間にモノ教えてる不機嫌な人(でも憶えるまで何度も教えてくれる根は親切な人)って感じ。だから、ライブ上の演出がどうこうとか、計算も何も無く。 感情が剥き出しだ、この人…!って。そーゆう空気を感じた。
アタシ、端っこにいてよかった…、って。ちょっと思ったな。だって、人に怒られるのはへこむし、怖いもの(笑)。

■ ライブ再開。
そして何事もなかったかのように『imaging noises』からライブ再開。
そういえば何事もなかったかのようにユキヒロさんの髪型は再登場したときには普通に、元通りになっていた。いつ出てくるかいつ出てくるかとハラハラしていた客をよそに、フツ〜に楽屋で冷静に髪型セッティングしてたのかもしれないと思うとちょっとなごむ(苦し紛れ)。
で、曲が始まったときにやっぱりスゴイって思ったんだけど。関東、この曲における立てノリっぷりが激しいわ〜。やっぱりacidが何度もライブやってるせいかしら。acid のライブに慣れてない西日本の私はちょっとビックリ☆(慣れてないとかもうそろそろ言えんやろ〜/笑)
ところで、ここからのラスト3曲。私は頑張った…!
歪んだ引き金引いたのは(笑)ユキヒロさんだよ!ユキヒロさんのダイブだよ! 「もう1回行くからな!」て言われたら、そりゃ、見てるほうも行くしかあるまい?
人の入れ替わりが激しかった宇都宮と違って、この日のライブは、周囲も頑張ってる人だらけで、しかも体格のよろしい方がわりと多かったので、環境はかなり厳しかったんだけど、でも、 もう、ただ、気力と集中力でもって、視界からステージの半分を隠すスピーカーの影という位置から、ほんの少しだけでも中のほうへ、そして、前へと…。
気が付いたら、最前のバーを何とか握りしめ、ナベさんの真ん前にいた。腕一本通すのにちょっと無理(折れるか思った)した。私の前にいた人はアバラに私の腕が入ってけっこう痛い思いをしたと思う。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
今まで、最初にどんなにいい位置をキープしていても、必ずといっていいくらい人に流されて端や後ろに追いやられていた自分が、いかに何も考えずライブを見ていたのかと……。今まで“人波にもまれた状態で前に前に行こうとするなんて無理!そーゆうの絶対、私にはできない”と思ってたんだけど、火事場の何とかで何とかできるんじゃんって、初めて思ったね。
目の前(というより上?)で見るナベさんは、その圧倒的存在感もさることながら、すごくかっこよかったよ…。
“whispers…”ってとこで、マイクにむかって囁くナベさんがかっちょよかった…。 もう、アイメイクは汗でほとんど流れ落ちてて、そうなるとちょっと気のよさそーな普通のオニイサンって感じで(笑)かっこよかった…。

そして『ring the noise』。あんまり憶えていない(死)。
ただ、この曲かどうかはわかんないけど(ダイブした後だったか前だったかすらもわかんないけど/死)、 中央よりもやや上手側で、ゆきひろさんが客側に身体を預けかけた際、思いっきり顔を撫でられていたのが、妙にエロティックな感じがしてドキドキした。女の人に顔を撫でられるユキ…! はあはあ(←変)。
次の『enmity』で、とりあえず私にとっては大事件が勃発。
ゆきひろさんが、もっとも、上手サイド端っこに移動。客を狩りにきた(笑)そのとき。
私は、そこにいたのだ!上手のいちばん端。スピーカーの置いてあるギリギリ端っこ、その前の位置を、私はキープしていたのだ!
ユキヒロさん目の前。嗚呼、まさに。手を伸ばせば触れる距離…!

ゆき……!!(求)

夢中で手を伸ばす。労せずとも手の届く、それほど近いところにかの御方はいらっしゃった。
が、このときの私は、瞬時に選択を強いられた。
それは、どこを触るか(笑)という簡単で難しい選択。
もうちょっと距離があったら、いちばん近い部分を触るしかないんだろうけど、でも、ホントに近かったから、選べたのよ。うん。腕ひとつとっても、手首とか手とか、いろいろあるやん。
瞬時に色んな考えが駆け巡ったよ。やっぱり触るんなら、ナマ肌の部分がオイシイ!って、思ったんだけど。
でもこの人ってば、笑っちゃうくらい、肌の露出がない(笑)。
だって、手だって指先くらいしか見えてへんやん?
思わず、一瞬、視線を脚のほうに下げました。懺悔。目の前(ていうか直上)にいるユキヒロさんから視線を一瞬はずして脚を……見てしまいました(笑)。肌!っていうと、そこくらいしか…。
でも、例えば、パーカーの袖から肌を触ろうかとも考えたけど(広島で誰かがそうしていたように/笑)こんな危険な状態で触ったら、もしかしたらツメで引っかいちゃったりするかもしれないし、危ないな。ゆきひろさんに傷をつけたらアカン!って、それが怖くて。無難にパーカーの袖(左)を引っつかんだ。…気遣い…ていうか小心者?(笑)
ユキヒロさんの腕…!!(涙)※ただし布越し(笑)
最近、ツメを伸ばしていたので、ピンと張った布をガシッと掴んだとき、すごく指先が痛かった。痛かったけどシアワセ…。
ほどなくユキヒロさんに腕をバッと振り払われて、嗚呼シアワセ…。

で、さらに大変な事態になったのはその直後。

ユキヒロさん、スピーカーの上に登る。

注:ステージ両脇には1.2Mくらいの高さのスピーカーの上に、さらに同じくらいの大きさのスピーカーが乗せてあって、“触らないで下さい。危険”とか“押すな危険!”とか、注意書きが貼ってある。
少なくともこのときのユキヒロさんは、そんな日本語は理解できていない。
スピーカーによじ登って(笑)、高い位置から、有象無象(笑)を見下ろし歌うユキヒロ。
まったくもって、攻撃の手をゆるめてくれない人だ…!
ていうか、このときの私は、もう、泣いちゃうくらい大変だった。だって、目の前でゆっきーが…、ゆっきーが!ゆっきーが!ああ〜ん(涙)。
とりあえず、視線は急角度ではるか上、遠くの客、もしかしたら2階席のほうまで見やっていたかもしれないゆっきーの顔を見ながら、手は、ゆっきーのハーフパンツの裾を握るのも忘れませんでした☆
だってそこに脚があったんだもん…。でも夢中だったから毛(爆)はよくわからなかった…。

いつもより短く感じた『enmity』が終わって(終わったとたんにナベさんがステージの上に倒れ込んだ)ゆっきーがステージからいなくなるや否や、まだ他のメンバーがいるとゆうのに、私は早々と戦線離脱。もみくちゃにされてどうこうというよりもユキヒロにあたって死にそうだったので
で、ふと振り返ると、そこには連れの某ぴんくちゃんの姿はなかった。
ゆっきーがダイブしたときは確かに近くにいたし、一緒に喋ったはずなんだけど!はて、彼女はどこにいったのだ?と見回すと。なんか、想像もしてなかった方向(※センターより)からやってきた(笑)。 どうやらユキヒロさんの「そこ、もう一回行くからな!」を受けて、果敢にもその周辺にまで出張していたらしい…。スゲエ。
で、彼女に連れられて、いったんセンターのほうに移動したんだけど、何となく居心地悪かった&さっきの場所でオイシイ思いを色々したので愛着があったのか(笑)「やっぱり戻るよ」と、再び離れ離れになって、上手端っこの、今度は、もっと後ろのほうで、メンバーの再登場を待ってみました。案外、背の低い方々が多かったので、ゆっくり見れるかと思って…。
――――うん。アンコールは、ゆっくり優雅に見るはずだったんだけどな(笑)。

■アンコール
宇都宮のときと同じく、ジッパーをけっこう下ろして胸元からそこはかとない色気を醸し出しつつ (いや、単に暑いだけなんだろうけど)再登場のユキヒロさん。
再登場するや否や「俺にむかってFuckすんなよ」て…!
もう、腰砕けるっていうか、なんか色んなものが砕け散って砂になっちゃうくらいオトコマエな物言いなの!
んで、挙句に「コロス…!」て!
ひえぇぇ!!!(逃)
お、おまわりさぁん!この人、本気ですぅ〜!(涙)
何なの、その、妙に堂にいった物言いは!
しかも何だかちょっと嬉しそうなんですけど…。
でもってね、上手側の最前中央あたりから「殺して〜!」って言うた人がおったのですよ。私じゃないよ?(笑) そしたら、ゆきひろさん、その声がしたほうにちらって視線流して、また視線を戻しつつ、フ…、って鼻で笑いやがったんですよ!!(激惚)
ダメだぁ!かっこいい〜〜〜!!
でさ、何だかもう、この人、容赦ないわけよ。
完全に何かが切れちゃってる状態で、投げる言葉がすべて、荒々しい感情剥き出しって感じ。 福岡・広島でほのぼのMCを展開していた人と同じ人物とはとても思えねー(笑)。
「アンコール…本当に聴きたいのかよ?」とかって!もう!(涙) 嫌われてんじゃないかってくらい冷たい言い方でさー。でも、たまに 顔が嬉しそうで。それが救いだった…(笑)。
「“ヘルメット”。どーせ知らないだろーけど――――って、いちいち絡んでくる(笑)ゆきひろさん。 何となく、若かりし頃の彼は 周囲の人々との衝突を繰り返しケンカが絶えない毎日ではなかったのかと、そんなようなことを思った(笑)。
歌い終わったあとに、どっかから「誰の曲〜?」って聞く声が。
それ聞いて私は「あれ?てっきり“ヘルメット”ってバンド名だと思ったんだけど、曲名だったのかな」って不思議に思ったんだけど、案の定、“ヘルメット”はバンド名?だったらしく、ユキヒロさんは――――ヘルメットつってんだろ(怒)」って…!
ああん、かっこいい! でも恐ろしい!!!(涙)
続いて「何て曲〜?」っていう質問があがり。とたんに、それまでのお怒りモードが、しゅうんと落ち着いて「…何だっけ…」と、イッキにほのぼのバージョンゆきひろに変身!(笑) 上半身すっごい落としてスピーカーに貼ってある?カンペを、じい〜〜って見てるんだけど、「……“ミルクトースト”…?」って答える声も、すっごい自信なさそーなの!!しかも“ミルクトースト”だよ!何だ、その、甘めでキュウトな単語は!
読めなかったんですか?字が小さかったんですか?それともアレだ。さっき、ダイブしたときに自分でカンペ踏んでっちゃってカンペだめにしちゃったんじゃないの?とにかく、自信なさげな小さな声が異様にツボにささった!
さっきまでの、人殺しそうなバイオレンスモードは何処に?はは〜ん、やっぱり可愛いんじゃん、君!…って、一瞬、ちょっと安心したよ(笑)。
   ※ちなみに“ミルクトースト”は“milque toast”で、臆病者とか小心者、という意味らしい。
アンコール2曲目はデペッシュ・モード
ヘルメットのときはわりと無反応に近かったけど、このときはけっこうキャ〜!って声があがったな。ラルク好きにはわりと馴染みのアーティストだもんな。ハイドさんも好きでしょ?

で、デペッシュモード終わって。「…元気だよね」って、メンバー振り返りながら言うユキヒロさん。何となく“ニヤリ”というような形容をしたくなる笑みを浮かべたユキヒロさんに ほんのり恐れを感じつつも、「元気だね」と褒められた(?)我々は、わーい、こんなに元気だよ〜!とオノレの元気っぷりをアピール。でも、ホントはちょっと死にそうなんだけどね(笑)。
「いつも2曲しかやらないんだけど。今日は意外と気分いいし、もう1曲やるよ。…次までちょっと間あくし…」て!“意外と”って何やねん、“意外と”って。
なんだ、気分よかったんだ、ゆきひろさん…。 吐く台詞はことごとく暴力的だし、てっきり御機嫌ナナメなのかと思ったら…。うーん、よくわかんない人だなぁ…。全然読めないよワタシ…。
しかも、なごんできたなあと思った矢先に「本当に聴きたいのかよ?」とかまた言ってたような。ブルブル。

そして、3曲目は西日本以来、御無沙汰だったデフトーンズ再び。
懐かしかった…。8月上旬の自分を振り返って、しみじみした。自分の軌跡がacidの曲で(いや、カバーなんだけど/笑)で思い返されるという事実がまた、シアワセだと思った(笑)。

……デフトーンズの前だったか後だったかわかんないんだけど(前だったかな…)。
「時間オーバーすると延長料金かかるんだよ」という、とっても地に足のついた お話を始めるゆきひろさん。何だか、この頃になると、だんだん、ゆきひろさんへの恐怖がだいぶやわらいできてた。いや、もう、一時期はホントに、泣き出すくらい怖かったんだよ(笑)。
で、延長料金を「払う〜!」ってみんな言い出して。そりゃそうだ(笑)。 ワタシも叫んだもん。「払うから〜!」て。カネはアンタのが持ってるやろって心の中では思ってたけど(笑)。
ゆきひろさんは嬉しそうに「払ってくれるって」と後ろ(袖?)を振り返り…。 もう…、なんていうかさ(恋)。たぶんね、払ってもらえばいいとか、そういう問題じゃないだろって思うんだけど、 でも、「払ってくれるんならやってもいいよね」って言うゆきひろさんが可愛いからやってもいいや〜って感じ?(爆)
そんな微笑ましい雰囲気のMC。けっこうなごみ系。で、やおら、「それ、何時?違う、違う、その人」と、中央よりもやや下手のほうにいた子にむかって、どうやら時計を見せろと 促していたもようのユキヒロさん。でも、ライブハウスの暗がりの中&喧騒?の中では 意思の疎通がままならなかったのか、ていうか客一人をターゲットにしなくても、そもそも時間なんてスタッフに聞けばいいという事実にしばらくしてようやく気が付いたのか(笑)、 「ダメだ。わかんない」と諦める。ていうか、普通、客の時計は見ないと思う(笑)。
上手そでのほうにいたスタッフに聞いて「55分だってさ」とのユキヒロさんのお言葉。
それ聞いた一瞬、サッと血の気が引いた私。
だって、9時20分ちょい過ぎに上野行きの特急が出るんだもん!ライトハウスから水戸駅まで移動しなきゃいけないのに。どうしよう!今日、もしも、5月8日のバブルフェス@なんばハッチのよーに、エンドレスアンコール状態になったら!――――て、すっごい恐ろしくなった。
でも、我に帰ったのはほんの一瞬の間だった
「特急一本逃しても次の特急でとりあえず東京までは帰れる!東京なら24時間営業のマンガ喫茶とかもあるし一晩くらい平気平気!別に明日1日、会社に行けなくなったって何とかならあ!」て。 あー、もう、ねえ…(笑)。

そしてトドメ。「まだ時間あるね。『ring the noise』出して
――――という、ゆきひろ様の 命令 御指示が! おそらくぶっ飛んだであろうスタッフ、そしてメンバー(だってカバー演るときはギターのチューニングしなおさなきゃいけないって、ゆっきー、自分で言うてたやん!しかもほんの1週間前!/笑)。ワタシの目の前にいたナベさんはクールに黙々とギターをチューニングしなおしていた…。視線を伏せた顔のよこに「………」という吹きだしが見えた!(笑)
そして内心「ああ…、帰れないかも…!」と涙しつつ、ワタシも、再度、エンジンを温めなおすことにしました。だって『ring the noise』やる言われたら…!
最強です、ゆきひろさん(涙)。誰もあなたには逆らえない…!だって、あなたが「演る」と言ったらもう周りは従うしか…っ!ないじゃないのさ!(涙/でもしあわせ…)
従順な中にも何かしらの反発を読み取ったのか(いや、そんなハズは/笑)「君たちがー…、来やすいように…『ring the noise』、やるんだからね。…飛んできなサイ。」と、まるで面倒見の良い教師のようなことをぬかす(笑)。あー。“こいつらイカすにはアレしかない”って思ったんやね。最終兵器だね。ヤル気なんだね(涙)。今日は何度もステージ上から手厳しい台詞の数々をこれでもかと撃ちまくってくれましたが、ゆきひろさんはゆきひろさんなりに、迷える子羊、私たちファンを一応愛してくれているんじゃないかと。そんな気がしました。
だって「可愛がってやるから来い」みたいな感じだったんだもん。可愛がってやる=いたぶってやるってニュアンスにとれなくもないけど(笑)。
ああもう、ダメだ! …好きなところへさらってくれ!もう帰れなくてもイイ…!

かくして、本日2回目の『ring the noise』
今日、何回かダイブしてた子がいたんですが、ここでもダイブかまして、最終的にはステージまで飛んでいった。そして、上手のスピーカーから下に降りていった…のが見えた。
そして、もう、何が何だか、ゆっきーの姿はもうほとんど見えなかった。
わけわからん状態で、ただただ、楽しかった。弾け飛んでた…。
何故か差し出されてきたマイクのスタンドを触ってまた返した(危うく、ダイブしたユキヒロさんと同様に、客に引きずり込まれていたマイク)ことは憶えてます。
それから、例によって、サビで、そのマイクを使ってナベさんが吠えてたことも憶えてます。
そのナベさんが、背中から落ちてきたのも憶えてる。アンコールで出てきたときに着替えてTシャツになってた背中や肩は、触ったら、大きくて、硬かった。なんか、男の人だなあと思った(笑)。
そして、ラスト間際に、客に引きずり込まれていた(既にギターは持っていなかった)キシくんの腕に触った。汗かいてたけど、あまりベタベタしなかった。汗だと思ったけど、あれは水だったのかも。

こんなにもこんなにも、色々あったのに、何一つ、もう、実感として残ってないから不思議だ。
まるで夢の中の出来事みたいです。

現実に帰ったのは、メンバー全員がハケて、客電ついて、場内アナウンスが入ったとき。

早く駅へ…!(笑)

ああ、勿体無い!なんでこうも一刻を争って帰路につかねばならないのか! 福岡や広島のときみたいに余韻にひたっていたかったよ!

バッと出口のほうに2,3歩大きく駆け出した直後、慌ててとってかえして「すいません、すいません」を連呼しながら人の波をかきわけて、上手のスピーカーの隙間(20cmくらいあいてたの)につっこんであった上着とカバン2人分を引っつかんで再び出口へ。そして、はぐれていた某ぴんくちゃんと合流。
語りたいことは山のようにある!が、ひとまず駅へ…!)
――――瞬時にそれだけの意思疎通をしたような気がする(笑)。
「ヤバイよ!」「間に合わない!タクろう!」って、もう、後ろも振り返らず大通りまでダッシュして なかなかタクシー通らなくてすごい不安になってみたり。
ようやく通ったタクシーつかまえて乗り込んで、そこで初めて、つい先刻見てきたライブの衝撃が口をついて出てきたね(笑)。
タクシー降りてからはまた、何かの撮影?ってくらい派手にダッシュを決めた我々ですが。改札を通ってホームに到着して特急を待っていた頃には、もう、蛇口全開で水垂れ流し状態で崩壊トークを繰り広げてました。夜の水戸駅ホームは他にも特急待ちの人々がいましたが、とても静かでした。そんな中、語られる、バイオレンスゆきひろの危険な魅力の数々…。
冷静になって考えれば、すごく恥かしい気がする。
だって、そこで繰り広げられていた我々の会話、とってもマゾっぽかったから(笑)。
まあいいや。どうせここは地元から遠く離れた東日本、水戸。旅の恥はかきすて。


帰る道すがら何度か口にしたのは「広島のライブとはるくらいヨカッタ…!」でした。
視覚的には広島のが“エエもん見れた〜”けど(笑)、今日のバイオレンス炸裂ゆきひろさんにはもう、何ていうか…、参ったね!
広島ではゆきひろさんに悩殺(笑)されたけど、今日は、虐殺された感じ。大量虐殺。
福岡、広島、宇都宮とはげしく違ってた、ゆきひろさんの台詞の数々。 “ゆきひろ夏休み日記”のほのぼの路線が懐かしいよ(笑)。今日、西日本のときとは別人だったでしょ?広島で“もみじまんじゅう”やってた人と同一とはとても思えないよ(笑)。
しかも、今日のユキヒロさんは“気分がいい”っていうから、またわからない…。

恐怖の裏に潜む快感を知ってしまった――――そんな危険な夜でした(爆)。

[2003.09.03 up]




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