0825 utsunomiya vogue
2003/08/25 [mon] ||||||| 宇都宮Vogue open 18:00 start 19:00


ライブでは初上陸(上陸?)の宇都宮。
当初、行く予定じゃなかったのに、公演の10日ほど前になっていきなり「やっぱり行くべきだ…!」と思い立ってチケットを取ってしまった、宇都宮。
当日の午前中に名古屋を出て、ひたすら18切符で東へ移動して辿り付いた、宇都宮。
と、いう事実を踏まえた上で、acid android live 2003 ver.2 の3日目、宇都宮公演@Vogueのレポートをお楽しみくださいませ。

入場は、FC優先枠でチケットを買った方々が先(数字の前に“A”がついていたらしい。やっぱりね/笑)で、我々一般プレイガイド組は、そのあと。
私はアルファベット無の51番だったのですが、前売り分としては、ほとんど最後から数えて10人ってくらいの順番でした。そりゃ、公演日の10日前に取ったんだもん。当たり前だ(笑)。

会場は地下にあって、いかにもライブハウス!って感じ。ドキドキしながら階段を降りてチケットもぎってもらって左へまがると、既にそこは人々の群れる空間が待ち受けていた…。
最後のほうにはいったから当たり前っちゃ当たり前なんだけど、広島ナミキジャンクションのときはもっとこう…、隙間があったんですよ。壁際とか。たぶんステージの両脇に大きなスピーカーとかあって、その部分が死角になる客側フロアの両端に人があまりいなかったおかげだと思うのですが。
宇都宮Vogueに関して言えば、フロア前のほうから後ろまで隙間なく均等に人間をつめこんだ、って感じの入りでございました。
で、ここでちょっと、激しい動悸もおさまって、昂揚しっぱなしだった気分が落ち着く(笑)。
「よーし、今日は久しぶりに(笑)後ろ側から見るacid のライブだ!冷静に落ち着いて何が起こるか見届けるぞ〜!」みたいなスタンスで。 ――――最初はたしかにそう思っていたことだけは明記しておこう…。

まるで公務員のよーに(笑)時間ピッタリ。19:00を2分もまわらない時間に、会場暗転。
と、同時に、激しい地殻変動が起こる。 てっきり我々と同じように“前に詰めてもステージ見えないしちょっと後ろにさがって優雅に見よう〜”組だと思っていた後方の方々が、会場が暗転するとともに、いっせいにステージに向かって突進していったのよ!特に印象深かったのが私の後方にいた男2名。オノレの前方に立ち尽くしていた女(※わたし)を突き飛ばし、ユキヒロめがけて駆け寄る男…!
あまりの事態に2秒くらい呆然としてしまいました(笑)。だって、男が、ユキヒロさんに向かって走ってったのよ!それだけのことに、自分でもよくわかんないけど、すごい衝撃を受けたわ。
そのとき彼を突き動かした感情が何であるかを私は知りたい……。

さて、例によってyasuoくんから登場(…だったと思われる。よく見えないけどたぶんそう)。 ドラムセットの後ろに座ってしまうと、後ろからは全然yasuoくんの姿が見えないのですが、 ときおり振り上げられる&頭上で交差させた両腕が異様にかっこよくて。それだけで惚れるには充分でした。やっぱしかっこええわ、yasuoくん…。
で、さんざん焦らした挙句にユキヒロさんの登場なわけですが。
これが笑っちゃうくらい見えないんだよ〜(涙)。いやいや、もう、ホントに。見えなさ過ぎて、もう笑うしかないんだって。
たしかにキャー!って悲鳴があがって、ユキヒロさんが袖から出てきたのはわかった。下手から出てきたのもわかった(たぶん下手だった…)。
だがしかし!首から上は見えるんだけど、首から下が!首から下、すなわちユキヒロさん本日のお召し物がまったく確認できない!
――――絵描きレポーター(何それ/笑)としては、致命的なポジションだ…!
ていうか、ver.2 はじまってからは勿体無いくらいイイ番号続いてたから当然としても、3月のバナナホールとか、5月のバブルフェスで見たときは、そんなに前のほうじゃなくてもユキヒロさんが何着てたかくらいは見えてたのですよ。
だのに今回は何で?何でこんなに見えないの?

それは、ステージが低いせいでした…。
狭いハコもこういう点ではなかなか辛いものがあるのね…。AXならその点は全然大丈夫ね、きっと。

だとしたら広島のときも、後ろから見てた人にはきっと、我々最前組が目撃することができた数々のスバラシイゆきひろさんショットの半分も見えてなかったんだろうなあ……、と。宇都宮公演、今日この日のオノレのポジションを嘆くよりもむしろ、広島公演でのオノレの幸運を感謝する私って…。思考回路が後ろ向きなんだか前向きなんだかよくわからん(笑)。

そして、ライブがはじまったのとほぼ同時に感じたのは、いいようのない不安。
だって、今回のツアー始まって、初めてだったのです、両手があいてるのって。福岡と広島では最前のバーを掴んでた。つまり今回、何も掴むものがない。
ユキヒロさんに流されそうになったら私は何につかまって生き延びればいいんだろう…と、心底不安を覚えました。いや、ホントに。これマジで。だって、ホントに攫われるんだよ!大波にのまれるかのごとく。足元をすくわれるんだよ、ホントに。 何の装備ももたずに大波を目の前にし、そこで初めて自分が泳げない事を知ったときのような恐怖。
でも、もう始まっちゃったものはどうしようもない(笑)。怯えつつも、既に大興奮のフロア前方&勿論ステージ上のメンバーに置いていかれないように、集中力を高める。
ちょっとステージからの距離が離れただけで、やっぱり違うもんだなあ…。距離が近いと何の計算もせずともライブが始まると同時に意識がさらわれるのに…。

そんな状況でもって。
いつものように、yasuo&ユキヒロで『switch』からのスタート。
この曲は歌いだしまでが長いので(ユキヒロさん登場までの時間も長いが)、曲の効果も手伝って激しくテンションが上がる一方で、なかなか弾けさせてもらえない感がまたクセになる(笑)。

で、前半は『perpetual motion』『stoop down』『into air』…とか、そのへんですか?
曲は覚えていてもタイトルは覚えていない(死)私が、家でCDを聴いておさらいしながら「この曲はこのへんでやったような…」と懸命に思い出そうとしてもこんなもんです。すみません。最終日までにはセットリストを覚えきれるようになるよう、頑張ろう。目標(笑)。
てゆうか、福岡、広島、って2回観てるんだけど、今日「曲のアレンジってこんなんやっけ…?」ってすごい新鮮に聞こえたのは何でだろう?別に変えてないですよね?何か違うふうに聞こえたなあ…。幾分、今日は冷静に聴けてるから…かな?

でね。2,3曲(いや、4,5曲か?)やるうちに、ユキヒロさんのお召し物が徐々に、確認できたのです。
えーえ、そりゃもう!見えない位置なら見えない位置なりに根性見せるよ、あたしゃ!伊達や酔狂で全公演制覇ができるかっちゅうの!(笑)見届けられるかぎりのユキを、120%、私は見届けてやるさ!
ユキヒロさん本日のお召し物“一般チケで入場して後ろから見たバージョン”は、ヘアバンドと、青系バンダナ(ちょっと水色っぽかった)の、いつもの2枚重ねスタイルに、黒に近いグレイ?のヒスっぽいジップアップパーカー(なんかジャージみたいにも見えたんだけど…)。ジップアップだよ、ジップアップ〜!拘束服好きとしては、振り上げた腕と一緒にぴんと伸びるベルト(?)がないのは視覚的にちょっと寂しかったけど、ジップアップもええよね…!(何がエエかって、それはアンコールまでちょっとお待ちを。ユキヒロさんはジップアップのよさをわかって下さっていました/笑)
いつもの拘束服より、この日の衣装のほうがユキヒロさんの細さがよりわかりやすくて、ちょっと、それはそれでいいな、と思ったとか思わなかったとか(思ったんだな)。
で、両手にはいつものように、指の先っぽがない手袋。右の手首に白&黒のボーダーのリストバンド ――――でした!
どうだ!人の頭の隙を狙って視線はユキヒロ一直線!(笑)根性で頑張ったよ!
しかし何だね。これもコンタクトレンズをつけているおかげだよね…。つらいレンズ修行の日々(現在進行形)も、遠くのユキヒロさんを見るため…!よーし、負けないぞ〜☆

では、ここから先は思い出せる限りの内容を、できるだけ順番通りに(でもきっと順不同…)書いていきます。

■ ノリが妙なんです…。
そういえば、関東でacid androidのライブを観るのは今日が初めてなのです。 宇都宮で7時開演、ってことで。おそらくは東京近郊からけっこうな人が流れてきてると思うし、福岡広島よりは、acid ライブ慣れしてる人の率が高いんだろーな〜、とかは…思って…たんだけど。
なんか、ノリが妙なんだよ〜。中盤の曲(例によってタイトルは覚えていない)で手拍子入った曲とかもあったし、客の掛け声が入ったり(これ、今までもやってたっけ…?)。ちょっとびびった。「えッ?何?何が起こったの?」って。

■ おさわりユキヒロ宇都宮編
例によって、客に自らの身を捧げかねない勢いで果敢に挑みかかるユキヒロさん。
その様子は後ろから見ると、まるで鳥とか鯉にエサを与える飼育係みたいに見えた。だって ユキヒロさんが例えば左手をこう、前に出すでしょ?すると、とたんに伸びる、無数の手、手、手……。最前の子たちは勿論、その後ろ、そのまた後ろから…。少しの距離はものともしないのか、おそらくは前列の子の頭上を越えて、何とかユキヒロさんの手に触ろうと、おびただしい数の手がのびているわけですよ。それが、まるでエサをねだっているかのように見える(笑)。「ちょーだい!ちょーだい!」って。もう♪頭の中はそればかり♪って感じに。
そしてユキヒロさんの顔が、たまにちょっと笑ってるみたいに見えて、なんというか…、下手したら「よーしよーし。待ってろ待ってろ。今やるから」ってニコヤカに微笑みながらエサばらまいてるみたいなんだよ(笑)。
で、次第に加熱する客によって、腕やら服やらを引っ張られ、自分では思うように動けなくなり始めた頃(推測)「待てって言っただろ!もうやらねー!(怒)」って感じで腕をバッと振り解いて一歩さがる…、って感じ?
だってホントにそういうふうに見えたんだもの〜。
もしくは、生き神様とかそういう人の手とか足とかを信者の人たちが「ありがたやありがたや」とか言うてベタベタ触ってるみたいな(笑)。ほんっとに、べったべった触ってるんだよ、無数の手が!傍から見てると、何かのご利益あるとしか思えない(笑)。

しかし、腕を振り解くときの、その、腕、手の動きというか…、流れというか、フォルムというか、何ていうの?全てが、完璧に絵になっている!
トップスと手袋が黒なんで、肌が見えてる指先だけが妙に白くて後ろからでも目に付くんだけど、その指先も実に完璧な形のまま、空を…、何て言うか、切り裂いているかのように。美しい指が美しい軌跡を描いて容赦なく空をかき切る様を私は見た…!
何かもう、瞬時にここまで完璧な形を描いてしまうユキヒロさんの身体はいったいどうなってるんだろう?って不思議でならないよ。瞬間の動きだから意識的にどうこうできる問題じゃないし、意識して一瞬にあんなに完璧な形にはならないと思うし。
きっと“四肢、指の先、髪の先までも完璧な形を形作るための動き”があらかじめ緻密に計算されてて、そう動くようにプログラムされてるんだわ!(笑)
じゃなかったら、指先や髪の乱れ方までも確実に見る者の魂を奪う形には描かれないはず。

■ ユキヒロ視線
これは何かと申しますと。後ろから見てて気付いたことなんですが。
前列、つまり間近の客を見下ろすユキヒロさんの視線が。容赦ないくらい冷たそーな見下しっぷりで惚れた。はしゃぐ客をすっげー静かな視線で、すごい急角度で見下ろしてんの。上から刺すように!
ああ、見下されたい…(って、たぶん福岡とかではさんざん見下されてたはずなのだが/笑)。

■ メモは書いたけど
『double dare』の前とか”ってライブ見た日に書いたメモに記してあるんですが、何があったのかまったく覚えてません。(ダメじゃん)
何があったんだ!教えてくれ!
なんかけっこうオイシイことがあったような気がするんだけど…。なんだったかなあ…。
ちなみにこの曲はacidの曲の中で、CDで聴いたときには5本の指に入るくらい好きな曲。アルバムの中でいちばん最初にタイトル覚えた曲です。カバーなんだけどねー。もう全然カバーって感じがしないな。
ちなみにライブで聴くと好きな曲は、全部がホントに好きなので、指が足りません(笑)。

■ 『fault』にて。
会場内の照明がたぶんいちばん明るくなるんがこの曲のときなんですが。チャンス!とばかりにユキヒロさんのお召し物を(以下略)。だって色とか微妙にわかんないじゃん、照明が暗いと。

■ ラスト大盛り上がりチューン3連チャン
1曲目『imaging noises』
この曲のノリは、福岡・広島ときて、今まででいちばん立ち上がりが早いというか何と言うか。反応早い。会場内のテンションが瞬時に最高潮になった感じがした。縦ノリで、ジャンプしまくる客。含む自分。
ちなみにこの頃になると、真ん中よりは前の部分にいたような…?(※最初は後ろの壁から1mくらいのところで見てました)
上手サイドだったのですが、ふと、何かに導かれるようにナベさんのほうを見たのですが、見た瞬間にちょうど絶妙なタイミングでナベさんが白目むいてたので、すっげビビッた(笑)。「死んでる!」て(笑)。心の準備しとかないと、この人にはたまに度肝ぬかれるなあ…。
しかし白目の似合う人だよね。こんなに白目の似合う人はナベさんか安藤政信(ex:バトロワ桐山)かってくらいだ(笑)。
そして、『ring the noise』
この曲でユキヒロさんが放った一言(これが第一声だったのかな?)
「……もっと来れるだろォ!」
吐き出すようなシャウトでした。かっこよかった。かっこよかった(涙)。←泣くな(笑)。
なんか、でも、そう叫ばれたとき、なんか、先生とかコーチとかに怒られたみたいな気分だった(笑)。「オマエらの実力はこんなもんじゃねぇだろ!」みたいな。どんなシチュエーションやねん。
すみません、ゆっきーかっこよかったのに、変な落とし方して(笑)。

しかし、 この曲ねー、ホントにかっこいいよね…。私がこれをライブで聴いたのはこのツアーが初めてなんだけど、ほんっとにかっこいい。とくに、サビ(?)の、ナベさんとかキシくんとかがサイドでマイクにむかって吠えてる(笑)とこ。嗚呼…たまんねーわ…(昇天)
ユキヒロさんは、その部分で例のごとくマイクをバッとすごい勢いで他方へむける。福岡と広島ではそれがキシくんだったんだけど、今日は、客?のほうにむけてたのかな。なんか色んな方向に。 キシくんは下手前方でひたすら客にむかって咆哮をあげていました。(そういやキシくんって言えば、ライブ中なんどもステージの上のスピーカー?に乗っかってくれてて、後ろからでも「わあ、キシくん背ぇ高〜い☆」って感じによく見えた/笑)

そして、ラストの『enmity』。ユキヒロさんが満足するまで、なかなか終わらせてくれない『enmity』。客とメンバーをアドレナリン大放出&酸欠で生かすも殺すもユキヒロさんが握っている『enmity』
何度もループしたあと、yasuoくんを振り返って?「ラスト…!」て潰れそうな声で言い放つのは恒例なのかな。これもかっちょいいんだよなー。
で、その前後だか曲の最後あたりだかで、ユキさん、またまた盛大に前方の客に施しを与え…、じゃなかった、腕やら何やらを触らせてまして。で、腕が抜けなくなってた。たしか左腕。 マイク持ってた腕かな?左で持つからそうだよね。それが、客に持ってかれたまま、引き出せない状態になってたのです。
しばらくの格闘ののち、自分の腕を力ずくで奪還したユキヒロさんはその勢いのままいったん後ろをむいて、客のほうに振り返りざま、素敵に指を立ててくださってました☆
ああ、かっこえ〜(惚)。

で、この、ラスト3曲のうちのどれか。
たぶん『imaging noises』だったと思うんだけど。
本日もっとも視線が釘付けになった&かっこよかったユキヒロさんパフォーマンス。
下手サイドの壁伝いにはしってた配管だかコードだか単なる壁の出っ張りかわかんないけど、とにかく何か手にかかるものがあったと思われる――――を掴んで、スピーカーにのっかって、そのまま、天井近くの壁に備え付けられたライトに頭あたるくらい高いところまで…のぼってった!!高い…!高いよ、ゆっきー!とってもデンジャラスだよ!
ライト間近で歌うユキヒロさん……!
この日初めて見た、ユキヒロさんの腰…!(すいませんね、変態チックで/笑)
やっと目視できたボトムスの色はカーキでした。茶色っぽいベルトにゴチャゴチャ色んなもんがついた細いチェーン?通してたような。
でも、心持ちもうちょっと下まで見たいの!この日の私の最大の気がかりは、拘束服じゃない衣装をまとったユキヒロさんがはたしてボトムスはどういうコーディネイトで決めているのか、下はいつものスカート付ボンパンのままなのか?という、その点だったのだから!
お願い、ゆっきー!こうなったら天井までのぼってってください!……と、ちょっとだけ…、いや、喉から手がでるくらいの勢いで、私はそう思っていた…。かぶりつきで見てた…。




■ アンコール。 1曲目『imaging noises』




live 2003 ver.2 ■ 0809 | 0811 | 0825 | 0831 | 0916 | 0918 | 0922



reported by TKSMnet | takasumi