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ラニバラ感想文 by 自適遊戯
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L'Anniversary LIVE 味の素スタジアム MAY 28 OPEN 15:00 / START 17:00 チケット:上階2列229番 / 天候:おおむね雨だが、時折やんでいたもよう。 |
en1:あなた 限られた音数、抑えられた音量でそこはかとなく『あなた』のメロディが流れ始めたのを受けて、自然に発生して、ひとつにまとまる大勢の客の歌声。 L'7ドーム公演の『MY HEART〜』での「一緒に歌ってくれる?」なんてセリフ、やっぱり要らんかったんや!(←3年もたってんのに、たいがいしつこい私/笑) サイリウムの光とあいまって、上から見下ろしてると、なかなか壮大な光景でございましたとも…。 でも、今回の『あなた』は、アンコール開始前のSE的な使われ方なのかな? …と、思ったら、ちゃんと演奏された! うっわあ…。 ラピニュに引き続き『あなた』の使われ方が秀逸すぎて、まいった…。 完敗です。 観客の歌と、揺れるサイリウムの灯りで満たされたスタジアム…というシチュエーションで充分に感極まってる中で鳴り響いた、冒頭の弦の旋律が、トドメの一撃すぎる。 心臓止める気か…。ホントに鳥肌たったぞ…。 人がいっぱいいるのは、見て、わかってんだけど。 サイリウムの灯りがゆらゆら揺れるのと、歌声が集まってひとつになってることで、ほんとーに…、こーんなたくさんの人が…終結しちゃったんだなぁ…って、実感するよね。 ちくしょう…! ラルかるたの[あ]の読み札を鼻で笑えないゼ…!(笑) …ぶっちゃけてゆーと。 私、『あなた』っていう曲そのものは、初めてアルバムで聴いたときには、そうね普通にいい曲ではあるねー、くらいにしか思わなかったんだよね(爆)。 でも、長い間、何度も演奏され、いろんな人に大切にされることによって、曲もどんどん成長するじゃないですか。 曲が…っていうか、曲に対する人の想いが変わっていくじゃない。 素敵な曲、って感じるのは人の心だから、人の心が変われば、曲も以前と違って聞こえたりするでしょ。 子供のときと大人になってからは、ものの感じ方もかわるし、見えてたものが見えなくなったり、見えなかったものが見えるようになったりもするし。 だからさ、98年当時も十分にいい曲だったんだろうけど、今は、もっと素敵な曲になってるよね?みたいな。 98年から2011年の過程は、私にとって、この曲が“好きな曲”“大切な曲”になってく過程だったなーと…、そのよーなことを、この日『あなた』を聴きながら思っておりました。 あああ…、ラニバーサリーっぽい…。 すごくラニバーサリーだよ…。 これぞ20周年ライブだよ…! 死海文書のシナリオどおり(笑)の展開だろコレ…! - MC - テツくんのMCってここだっけ? 喋りそうな感じでマイクに手をのばすの上から見てて、うわ、テツくん喋るのかぁ…、って、手に汗握ってしまった。 テツファンなのに…(笑)。 t「…言おうと思ってたこと さっきのケンちゃんのMCで全部言われてしもた」 k「え?車で寝て起きたら勃起してた話?」←さらっと伏せずに言った! t「(笑)いやいや、ちゃうくって。 濡れてるとかそういう…」 k「あー、そっち」 t「どうしよ…、何しゃべろう」 君たち、そういうのは楽屋でちゃんと打ち合わせしたらいいんじゃないかな?(笑) まぁ、ステージの上でのじゃれあいトークが美味しいから、いっこうにかまわんけどな!(愛) んで、テツが苦笑しながら t「ていうか…、ここでMCって、すごいやりづらくない?」 いい曲聞かせたあとにシモネタとか言われへんやん、みたいな。 でも、話しづらいとかいいつつ、シモネタ話す気満々なんですよね?(笑) そして、間にいるハイディを飛び越えて(笑)、上手側にいるケンちゃんを使ってテツくんMC続行。 t「ケンちゃんさ、ギター、濡れて弾きにくくない?」 k「ん?ツルツルすべってやりやすい」 ←! t「へへ。それ、言わせたかっただけ…(笑)」 もうね!もーうーね! いかにも満足げな、テツの笑い方がね…! テツの求めてる答えをしっかり心得てて、心持ち、ニヤって感じの笑顔を浮かべながら、サラッと返すケンちゃんがね…! ご ち そ う さ ま で し た ! …ダメだ、スイッチが入る。 幼なじみスイッチが入るのよぅー!ばかばかばかぁー! t「20周年やから、おめかししたんやけどねー。 オレらもすごいけど 皆、せっかくオシャレしてきたんに、全身えらいことになってんで?」 と、水も滴るなんとやらが言ってます。 t「嘘うそ。皆、キレイですよ」 って、なんか今、さりげなーくイケメン声出して、女を褒めたよ?このオトコマエが! ビミョーに台詞くささが残る口調で「綺麗だよ…(棒)」みたいなうさんくささ(笑)。 ツボった、激しくツボッた。 んで、もっと聞きたいのー?的な感じで、次の曲にいったんだったかな。うろ覚え。 珍しく(笑)聞きやすい、テツのMCでした。 あ。ついでに。 テツのいでたちはアンコールのときのが好みだった。 上は半袖Tシャツに、下は、赤いスカートだかなんだか(腰にまきつけているナニカ、としかわからんかった)がひるがえる、その下にも、白いヒラヒラが見えた。ペチコートかドロワーズの一部が割かれてスカートからはみでて見えるかのよーに(爆)。 カタチ全然違う服なんだけど、(ティムバートン)アリスインワンダーランドで大きくなったアリスが着てた赤いカーテンのドレスを思い出した。何故。 en2:milkyway もしかしたら、味の素スタジアム2daysとおしでいちばんビックリしたのはこの曲かもしれん(笑)ってくらい「えええええ、まさかのー!」…ってなった…。 しかも、カッコ笑いつきで(ごめん…)。 既にパンクアンシエルのほうで聞きなれてしまっているので、ラルクアンシエルの安定感あふれる演奏と、雄大といってもいいくらいのハイドさんの歌いっぷりに逆に違和感が(笑)。 いやいや、でも、ホント。 大事なのは過去じゃなくて輝く未来!ってね。 この曲をもってきてくれて、ありがとう。 この曲のときに、また、テツが上手側に来てくれた…んだったかな。 en3:Voice 大事なのは過去じゃなくて輝く未来ですが、過去の軌跡を振り返る行為にも価値があるのですよ。 つーか、アンコールも振り幅ひろすぎて容赦ないぞ。 en4:White Feathers 生で聞けて嬉しい…! 本編でやらなかったから、もうやらないのかなって思ってたので。 ライブでこの曲は、エンディングが、なんかこう…、いいよね、バンドのつながりが見えるようで…! - MC - 「羽根は…、20年、いろいろ試行錯誤してきました。 いろんな方法で降らせてましたね。 昔、前の日に降らせた羽根が、翌日の1曲目で落ちてきたりとかね…(笑)。 今は、上手に降らせますけどね」 さっきそこ(リムジンから)出てきたときに「わあ、みんな待ってるわー」って…とか何とか言ってたのはこの位置でだったか? 「あー…、皆かっぱ着て待ってるわーって、見たら泣きそうになった」 たしかになあ…。 5万人が雨の中集まって待ってくれてるって光景が、目の前にどどーんとあるんだもんな。 感極まるよなあ…。 いや、こっちも感極まるけどさ…。 「なんかね、合羽着て、かわいらしいなーって」 ハイドさんにかわいいって言ってもらえてよかったね、合羽着用のアリーナ席とスタンド下層のみんな! この梅雨は、きっと合羽の売り上げが伸びるよ!(笑) そして、ハイドさんからの「次で最後の曲…」に前後して、今回のライブの収益についてのお話が。 …ライブで直接は話さないかな?と、思ってた。何となく。 口では言わないかな?と。何となく。 ハイドさん曰く、この大変な時期に 「やれることがないか色々考えた結果、メンバーとも話し合って、全額を義捐金として送らせてもらうことに決めました」と。 「潔いメンバーばかりで…」ってところで、他のメンバーも、ちゃんとスクリーンに順番に。 ハイドさんねー…。 飾りけのない言葉で。重過ぎず、決して軽くはなく… …この話を公共の場でするのって、すごく、難しいことだと思うのですよ。 ここにいる人たちは、来れたってことは、直接大きな被害を受けた人はいない、と思うんだけど。 でも、広域で起こった大規模な災害だったから、親戚や友達や知り合いが…なんてケースも多いじゃないですか。 つか、ぶっちゃけ関東だって影響受けてるわけだし、今も。 だから、名のある人が、たくさんの人の前で話すのは難しい話題ですよ。 聞く人によって受け止め方も違うしね。 チャリティーってのも、やれば万人に賞賛されるってものではないし。 いいことしたつもりでも、いいことだと受け止められなかったり、逆に、偽悪的な言動でも気持ちが伝われば心に響いたりすることもあるし。 ホント難しいと思うのよ…。 だから、ヘタに口にするよりは、いっそ、メンバーはライブでは何も話さないほうがいいんじゃ…と思ってたんです。 どういう話し方をするのか、怖かったんだよね。 こんな難しいこと、上手に話せるわけないじゃん(だってハイドさんだよ?)←みくびりすぎ(笑)。 でも、この日のハイドさんは、少なくとも私にとっては、ホントに理想的だった…。 というか、これが理想だったんだ…、と思った。 ラルクファンゆえの欲目は、あるだろうけど(苦笑)。 敢えて、ひねくれた見方をして「いいライター雇ったんだなぁ」とか、アマノジャクな評価も、できなくはないですよ。 普段の私なら、そういうこと言う(笑)。 でも、そんなことは今回はしないでおくよ。 やれることをやるだけという言葉そのもののとおりに淡々と話すハイドさんもカッコイイし、黙して語らない他の3人もほんとにかっこいい人たちだなって、そう感じたんだもん。 黙って頭を深々とさげるリーダーの姿が、ひどく印象的でした。 「こんな扱いにくいバンド」云々も1日目だったっけ? 20年の間に大きな船になって、動かすのも大変なんですけどね、みたいな感じの話。 扱いにくいバンド、かっこいいわ…。 そして、ハイドさん、空を見上げて手のひらを上にして前に差し出しながら 「雨、やんだんちゃう? 」 …そういえば、マジで、雨、やんでやがる…。 なんだこのひと、すげえ…。 マジで雨あやつってたのか!このバンドすごい。 「やまない雨はないんで」 ああ、いいこと言うなあ、って、思う一方で (明日の天気予報が「今日よりもすごい雨」なことをふまえると、ちょっとその台詞は首を絞めることになるのでは…)なんて余計なこと考えちゃダメ!(笑) 「ラルクって、前向きな曲がほとんどなくてねー。 …夏の憂鬱とか「何があったん?」って感じやもんな。 自分で書いといてなんですけど」 えと、若かったからじゃないでしょうか…。(´ー`) 「前向きな曲、あんまりないんですけど、 珍しく前向きな内容の曲があるんで、 聞いてください、『虹』」 en5:虹 野外ライブで雨があがって『虹』とか、どんな神展開なの…! せっかくの20周年ライブなのに雨に降られちゃったね残念だったね、…って思いきや。 よりドラマチックな演出にするための布石だったんじゃないのかとすら思えてくるわ。 MC聞いたときは、え?前向きな歌詞の曲なんてあったっけ、って思ったんだけど(笑) 『虹』か…、そうか…。 これがあったじゃん…。 色々、深いところで前向きな1曲だよねぇ…。 ラルクの20周年の中で、前への一歩を踏み出すのが、たぶん、いちばん大変だったときの1曲。 これからの未来のために、しんどくても大変でも、無理だろーが何だろーが、逃げずに前向きになんなきゃいけなかったときに、そういう思いを込めて生み出された1曲だものね。 …はあ、なんて…、今にふさわしい1曲なんだろう。 しかもあのMCのあとに『虹』って…、『虹』って…! 雨もあがってるし…っ! リンカネは、当時はまだファンではなかったし、リンカネに行ってた当時のファンの気持ちは、体験してない以上わたしにはわかんないけど。 想像することしかできないけど。 でも、この日の『虹』は、リンカネでやった二度の『虹』と同じくらい、深い深い意味のある『虹』だったんじゃないかと…、思ったよ! さて。 これ書きながら、『風にきえないで』やんなかったなぁ、と気づいた。 まだ、ライブで聞いたことないんだよなー。 『metoropolis』は次回のパンク曲だから、きっとやらないだろうな、と予想したとおり。 何より『Dearest Love』が入らなかったのが残念でした。 これだけは、聴きたいんだよなあ…。 (…聴いたことないつもりだけど…、聴いてないよな?) …ってゆうか。 秋からのツアーは「ラニバーサリーツアー」なんだから…、全10本もありゃ、味スタでセトリに入らなかった過去曲が演奏される機会もあんじゃね?…という可能性に、これを書きながら気づいたんだよ私は(遅)。 でもね! 大事なのは過去じゃなくて輝く未来だって、昔、誰かが(笑)。 「こうやって昔の曲ばっかやるライブやってくれたらええわー、とか思ってんちゃうん?」…なんて、恐ろしいこと言わないでよケンちゃん(笑)。 同窓会や思い出アルバム的なライブじゃなくて、やっぱり、未来に向かってるって感じさせてもらえるライブのが、きっと、見てて嬉しいよ。 というわけで! ラニバーサリーライブ2日目へ!未来へ!続くのだ! 1日目の最初に戻る | 2日目へ |
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